せっきーの日記

ドラマ『アライブ』を語るために始めました。主にドラマについて語ります。

狙うは親子二世代?TBS火曜ドラマの今後は?

 

 

菅田将暉「コント、ゴールデンウィーク

 

〜ある1つの家庭にて〜

娘「さあGWは予定をいっぱい入れたぞ!去年は自粛自粛だったから、今年はリスクを最小限に抑えながら楽しむんだ!!」

 

政府「緊急事態宣言を発出します。イベントは中止、飲食店は時短営業を要請します。」

 

娘「は?最悪!予定3つも飛んだ!遊びにも行けないじゃん!!」

母「しょうがないでしょ、家でゆっくりしなさい」

娘「家にいたってやる事ないじゃん!」

母「あんたドラマ好きなんだからそれ観たら良いじゃない」

娘「テレビ1つしかないから取り合いになるでしょ!ママだってよく分からないドラマ観てるし!」

娘「あーあ、もしコロナが無い世界線だったらどんなに楽しかっただろうな…」

 

 

 

 

どうも、コロナで行く予定だった坂元裕二朗読劇が2公演中止になったせっきーです。コロナへの怒りや荒んだ気持ちを癒してくれるのはやっぱりドラマ。今期は近年稀に見る超当たりクールです。『大豆田とわ子と三人の元夫』『コントが始まる』という日本ドラマ史に残りそうな傑作2作品に加え、『着飾る恋には理由があって』『レンアイ漫画家』といった良作ラブコメ『半径5メートル』『生きるとか死ぬとか父親とか』等も評判が高く、正にドラマを観るために時間を捻出する日々。

 

そんな中、GWの予定も潰れた事だし久しぶりにブログを書こうかな〜と思ったのですが、傑作2作品については語彙力が足りなくて表現できないので、TBS火曜10時枠について書いていきます。

 

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今期のTBS火曜ドラマは『着飾る恋には理由があって』が放送されていますが、いや〜これが面白い!この枠でここまで面白いのは久しぶりじゃないか?いつ以来だ?『おカネの切れ目が恋のはじまり』以来か?その前は?『G線上のあなたと私』か?この枠で1番のヒットは何だ?逃げるは恥だが役に立つだな?

 

そう、ここで見えてくるのが「自分はただのラブコメは求めていない」という事。自分がハマった恋愛ドラマは「恋愛を人生の一部として描いている」という事。

 

最近のTBSは素晴らしい。日曜劇場では常に話題を集め評判も良く、金曜ドラマでは傑作を生み出すか良作を生み出すか実況を楽しめる作品を生み出すか、という状態。そして火曜ドラマは?「若者向け」にターゲットを絞って、実際にTwitterのトレンドは毎回上位にランクイン。ドラマ離れが叫ばれる中、若者の視聴者を集めてくるそのターゲッティングとそこで結果を出す力、凄まじい努力が伺える。

 

ただその一方、『恋はつづくよどこまでも』や『この恋あたためますか』や『ボス恋』にハマれない自分… 一応若者のつもりです自分…

 

いわゆるラブコメには大きく分けて2つの種類があると思う。少女漫画のような「理想を詰め込んだ作品」と「人生の一部として恋愛を扱う作品」の2つだ。若い人には前者がウケる。先に挙げた3作品の反応を見てもそんな印象だ。では後者は?この方向性の作品がウケるのは20代後半から30代40代50代の、人生経験を積んで様々な事を経験してきた、もしくはドラマを通して経験したい人たちではないだろうか。

 

人生の一部として恋愛を描くとどうしてもそれ以外の描写が必要になる。例えば仕事、例えば友人関係、例えば親子関係。そういった要素で下地を作りその上に恋愛描写を乗せていく。するとどうだろう、辛い描写や暗い描写も必然的に出てくるのだ。そして、そこに視聴者は感情移入し登場人物を身近に感じ、好きになっていく。人生の酸いも甘いも経験した人ほど、その登場人物の心情に触れ、寄り添う事ができる。だからこそこの方向性の作品は10代よりも一回り二回り上の世代に響いていく。

 

ドラマ好きの中でも評判の良い『G線上のあなたと私』は正にそんな作品だった。でもだからこそ、そこまで数字を取れなかったのも分かる。この作品は若者に響く分かりやすい恋愛の描写が少なかったからだ。

 

その一方で『カネ恋』『逃げ恥』は、若者に響くキュンとするポイントを抑えつつ、人生の難しさも描いて大人の世代も魅了しつつ、結果世代を問わずにウケていた印象がある。そのバランスがとても良かった。実際にこの2作品、特に『逃げ恥』は国民的ドラマとしてヒットする事になる。

 

だから思う。TBS火曜ドラマが目指すべきなのは、若者にもその親の世代にも響く作品なのではないだろうか。親子二世代で一緒に楽しめる作品なのではないだろうか。もちろん、言うは易し行うは難しだろう。だが今期放送されている『着飾る恋には理由があって』はこの方向性の作品だと思う。冷蔵庫前のキスはキュンキュンせずにはいられないかった。でもそれを可能にしたのはそれ以前の仕事の描写であり舞台設定であり丁寧な心理描写なのだ。放送が始まる前に「この作品がヒットすれば火曜ドラマの方向性が変わるかもしれない!」とワクワクしていたが、期待以上の良作でドキドキしている。

 

もしこの作品がこのまま完走してヒットしたら…TBSはまた新しい武器を手に入れる事になる。流石ドラマのTBS…手が付けられない…Paraviに入って貢がないと…

 

と、そんなことも少しイメージしながら『着飾る恋には理由があって』を観ると更に面白さを味わえるかもしれない。

 

そしてもう一つ、このドラマの向井理が放つ圧倒的な最強男オーラは何なんだろう… こんな男が当て馬になって良いのか?

 

という事で更に言うは易し行うは難しを…

 

各種配信サイトでサイドストーリーを放送するドラマが殆どになってきている今だからこそ、「ヒロインが本命ではなく当て馬を選んだ世界線を配信サイトで!」という取り組みをしてくれるラブコメ作品は出てこないだろうか。なに?役者さんのスケジュール?知らん知らん言うは易しや!なに?普通に考えて全て2倍の時間やお金が必要になる?知らん知らん言うは易し!別の世界線を描く特別編が観たい!!向井理本命ルートも観たい!!

 

はい、あれこれ言いましたが何が言いたいかというと、今期のドラマは面白いですよ!『着飾る恋には理由があって』はどの世代にも刺さる作品になりそうですよ!向井理は本命でも良いですよ!という事でした。

 

 

 

それでは皆さん、残りのGWを楽しみましょう!!

 

 

 

菅田将暉「コント、ゴールデンウィーク

 

娘「じゃあ出かけてくる!10時までには帰るから!」

母「今日はどこに行くの」

娘「映画観て、その後買い物して、飲みに行く!」

母「今日はあのドラマの最終回なんだから早く帰ってくるのよ!」

娘「分かってるって!じゃあ行ってきます!」

 

ニュース「コロナが収束して約1ヶ月、街は賑わいを取り戻しています。」

 

 

 

 

(全然コントちゃうやんけ…)